6月 29th, 2008
○いつもお届けの始まるこの時期は、まだ寒いけどちゃんと野菜が出そろうだろうか…、今年も皆さんに喜んでいただけるだろうか…とか、期待と不安が入り混じって、ドキドキしています。苗を畑に植えてしまえば、多少の手助けはするが、あとはおてんとうさま任せ、元気で大きくなってと祈るばかりです。
○毎年同じことを書いていますが、ほそかわ農園の野菜・お米は、すべて農薬と化学肥料を使っていません。もちろん、皆さまに安全でおいしい野菜を召し上がっていただくためですが、同時に作り手の私たちも毒性のあるものに触れずにすむのでありがたい。また、環境に負荷をかけるのを減らせるメリットもあります。農薬を使わない畑には作物を食べる害虫だけではなく、それらを食べてくれるてんとう虫やクモ、カエルなどの益虫もたくさんいるし、また除草剤を使わない田んぼはいろんな生き物たちの住みかとなっており、複雑な生態系が成り立っています。食糧自給率の低下、温暖化など、漠然とした不安がただよう世の中だからこそ、一方的に収奪するのではなく、田んぼも畑も人々も幸せに循環し続ける場を作ってゆきたいなと思っています。
○余談ですが、3年生になった息子が休みの日に少し手伝うようになりました。不器用なのでまだ簡単な仕事しか任せることができませんが、根気よく働けるようになり、「ああ疲れた」と言いながらも家族の役に立っていることがうれしい様子。食べること大好きな年長の娘は、今お料理に興味津々。「手伝いたい」と言って野菜を洗ったり、切ったりしてくれます。昨年父が亡くなり、ありがたい働き手を一人失ってしまいましたが、これからは多少なりとも子供たちに期待したいです。
○今年も安全で、新鮮で、おいしくて、見た目も美しい野菜作りに励みます。皮や外葉まで丸ごとおいしくいただける、ほそかわ農園の野菜を今年もたっぷりとお楽しみください。まだまだ未熟ではありますが、心を込めてお届けしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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6月 29th, 2008
やっと野菜をお届けすることができました。約半年しかお届けできないほそかわ農園の野菜ですが、ここは、標高1000mの高冷地。まぶしいくらいの太陽の光をあびて、そのぶん、とびきり味は濃い。
ほそかわ農園の一番大事な約束は、農薬、化学肥料を使わないこと。そのためには、予防医学ではありませんが、いわゆる害虫や病気がでないような環境にしてゆくしかありません。
たとえば、写真のカボチャ畑のように作物の間に緑肥(これは、ベッチというマメの仲間)を育てれば、土がむきだしの状態より、ぐっと環境が安定します。雨で土が流されることもないし、いろんな益虫も住み着くし、カボチャだって草にまけないように、たくましく育つのです。
とは言え、自然のしくみは奥が深い、なかなか計算どうりにいかず、必死で虫取りをすることもあるのですが…
良い天候に恵まれることを祈りつつ、今シーズンも、どうぞよろしくお願いします。
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1月 31st, 2008
ほんとうに、1年間ありがとうございました。
1年の半分近くお休みになってしまうというのは、たいへん都合の悪い話で、野菜を食べてくださるみなさまにも、ご迷惑をおかけするのですが、なにせ当地は、冬の寒さがきびしく、野菜の生産がむずかしいのです。どうぞご了承ください。
わが家としても、これから約半年間、収入がゼロになってしまうわけです。たいへん都合が悪いです。新年明けて、1月、2月は、ほぼ丸々自由な時間です。やろうと思えば、何でもできそうなのですが、収入がゼロでは、なんだか、遊びまわるのもはばかられます。いっそクマみたいに冬眠でもできたらよいのですが…
さて来年は、ほそかわ農園として、農業を始めて、13年目になります。
試行錯誤の連続で、毎年、なにやら失敗を重ねつつ、よくやってきたなあと思います。
それも、けっして便利とはいえない、うちの野菜を食べてくださる皆様のおかげです。
それから、支えてくれる家族のおかげです。感謝です。
そして、あらためて思うのは、環境にやさしい技術ほど、使い方がむずかしいということです。
畑の草を、何とか手なずけながら、土を育てること。その土に作物を育ててもらうこと。畑から収穫をいただきつつ、なんとかバランスをとること。それには想像以上に、精密な技術が必要なのですが、これまでやってきて、ひとつはっきりとしたことがあります。それは、この先の10年も、毎年、確実に進歩してゆけるということです。その方法が、やっと少しずつ見えてきたところです。もっとおいしい野菜がつくれます。もっと力強いお米が作れます。そして、もっと楽しくなるはず。来年も、ぜひおつきあいください。
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1月 31st, 2008
自給自足の視点から、お米の次に大切な作物は大豆だと思う。大豆はそのまま煮ただけでは消化が悪く、アレルギー性も強いので、昔から様々な加工品が工夫され、人々の大切な蛋白源となってきた。また大豆を醗酵させることにより、蛋白質がアミノ酸に分解され、うまみも増してくる。わが家でもお味噌、醤油の原料として、また豆腐、納豆、きなこもたまに作ったりして、大豆は大活躍している。
○山梨に住む友人で、あらゆる雑穀を育て、味噌・醤油などの加工品を作るのがとても上手なIさんという女性がいる。雑穀の作り方や麹の作り方など、わからない時はいつも教えてもらっている。私たちにとってありがたい先生のような存在。彼女は有機農業でお金を稼ぐというより、自分の好きなものを作って、自給自足を思う存分楽しまれているふうにみえる。そんなIさんたちと一緒に、昨年の春から醤油作りの仲間に入れてもらった。それぞれの家で収穫した大豆と小麦、そして道具とお昼ご飯を持ち寄って、朝から仕事に取りかかる。大量の大豆を蒸し、小麦を炒って挽き割り、それらと麹菌を均等に混ぜる。ここまでが一日がかりの仕事。一人ですれば絶対嫌になるが、みんなでおしゃべりしながらの作業はとても楽しい。さらにこれを丸4日くらい、手作りの麹むろの中で温度管理をしながら醤油麹を作る。できた醤油麹をそれぞれの家に持ち帰り、塩水と一緒に樽に入れて混ぜる。それから1年半もの間、表面にカビが浮かないよう時々かき混ぜながら寝かせる。
○先日初めて醗酵させた醤油麹を布袋に入れて重石をかけ、搾ってみた。じわじわしみ出てくる醤油に感動しつつ、味見をしてみる。ん?熟成されたうまみはたっぶり感じられるが、何だか味噌っぽい味だった。電話で聞いてみると、Iさんちの醤油は味噌の風味はしないという。同じ醤油麹を使っても、樽を置く場所や搾り方などによって、味が微妙に違うようだ。買ったほうが安上がり、と言ってしまえばそれまでだが、それでもわが家の貴重な手作り醤油第一号、大切にいただこう。
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1月 31st, 2008
もう冬支度の季節だ。なんだか一年が早いです。
長野の高冷地は、ほんとうにシーズンが短い。春が遅くて、夏が短くて、あっという間に冬が来る。12月半ばには土が凍りつき、もはやトラクターでも起せなくなってしまう。それまでに、収穫するものは、収穫し蓄え、そしてトマトやキュウリの支柱などを片づけ、後ろめたい思いをしつつ、マルチをはがし、きれいに耕してしまわなくてはならない。野菜の収穫も、うっかりしていると、凍らせてしまうことになる。なんだか少し気ぜわしい季節なのだ。
貯蔵することを「囲う」というのですが、野菜によって、貯蔵する温度や湿度が違う。それぞれ好みがあるのだ。根菜類はだいたい土に埋めるか、地下の「むろ」に入れればよい。だが、ジャガイモとタマネギ、カボチャは湿気を嫌うので置き場所に困る。特にカボチャは、暖かいところでないと傷んでしまう。困ったあげく、今年は台所においている。台所にコンテナに入ったカボチャが山積みになっている。カボチャと同居である。
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1月 31st, 2008
○今年はお米がとても安い値段でしか売れないため、米農家の方が困り果てておられる姿をニュースで見た。高額の機械を買ったけれど、その返済ができないそうだ。
○ほそかわ農園ではお米を農協出荷しないため、皆さまに自分たちの決めた値段で売らせていただいている。農薬、除草剤を使用しないので、田んぼで這いつくばって草取りしたり、収穫量が少なかったりという苦労はあるが、本当にありがたいことです。それにしてもお米を作るのは、野菜作りと比べて必要な機械があまりに多すぎる!!種籾を播く機械から始まって、あぜ塗り機、田植え機、草取り機、稲刈り機、脱穀機、籾すり精米機…。悲しいことに、そのほとんどが年に1、2回しか使わない。だいたい機械は中古で間に合わせてはいるが、それでも初期投資はかなりのもの。ほそかわ農園の経理担当かつ細川家の家計を担当する私にとって、将来の利益より今のピンチのほうが気になるところです。
○日本人は年々お米を食べなくなってきている、というのが米あまりの主な原因だ。以前紹介した船越康弘さんや幕内秀夫さんらは、「まずはごはんをしっかり食べなさい」と言われている。長い歴史の中で日本人はお米を主食として食べ続けていたから、腸が長くお米や野菜を効率よく消化するような体にできている。この40年くらいの間にお肉や乳製品など常食するようになったが、そんな短期間で欧米人のような内臓に変化することはないので、やはり体に負担がかかるようだ。パン食にすると、どうしても油っこいおかずが増えるのも問題ではないでしょうか。
○わが家は大人2人、子供2人でお米を月20キロ近くいただいている計算になるが、皆さんのお宅ではいかがでしょうか。食糧自給率の向上、里山・田園風景を守るためにも、日本のお米をたくさん食べましょう。
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1月 31st, 2008
○エゴマは、その実を利用する雑穀の一種だ。収穫適期がとても短い。秋、葉っぱが黄色くなってきたら要注意、しばらくすると急に葉っぱが散り始め、穂が茶色くなる。これが目印だ。急いで収穫する。うっかりしていると、せっかく実った「実」が、たちまちぱらぱらと地面にこぼれてしまう。
茎が、かたく木質化しているので、まずはカマをよく研いでおく。一本ずつカマで刈り取る。横にすると実が落ちるので、気をつける。シートをひいた軽トラックの荷台に積み込む。荷台がいっぱいになったら、空いたビニールハウスに運ぶ。
今年は5アールほど作った。実が落ちやすいので、機械での収穫はむずかしい。したがって、半日以上、ひたすらこの作業となる。シソに似たいい香りが畑じゅういっぱいだ。
○さて、シートをしいたビニールハウスの中で、しばらく乾燥させると、今度は脱穀だ。大きな桶の内側に打ちつける。棒でたたいてもよい。どちらにしても手作業だ。ほこりっぽいのでマスクが必需品である。脱穀が終わると、だいぶかさが減るが、まだゴミだらけだ。今度はふるいにかける。ここまでくれば、もう少し、次は唐箕だ。風で細かいゴミを飛ばす。ざーっとエゴマのつぶが流れ出してくる。持った感じが、何とも言えず重くなる。最後に、水で洗う。細かい石などを取り除くのだ。今年は、バケツ3杯分ほどの収穫となった。
○油の話は何だかむずかしいのですが、エゴマの実は、α‐リノレン酸を多く含むが、これは現代の食生活で相対的に不足しているそうです。生活習慣病の予防に効果あり、といわれています。強い抗酸化作用もあるそうだ。もっと普段のお料理に利用できるといのですが、よい方法はないでしょうか。エゴマ油にできないだろうかとも思っているのですが…もっとも油を絞るほどたくさん収穫するのは、ちょっと大変かもしれません。
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1月 31st, 2008
○何度も書いているが、わが家は皆アレルギー体質で、特に長男は重症。普通の人には影響のないことでも、過敏に反応しやすい体質を持っている。したがって、子供が生まれてからは食べ物や化学物質、電磁波などにはとても気を使っている。いったん化学物質過敏症や電磁波過敏症になってしまうと、治療するのは非常に困難だから、できる限り体に有害なものは避けたいのです。安全な食べ物を心がけ、合成洗剤や殺虫剤のたぐいは使用せず、携帯電話、電子レンジも持っていない。また、パソコンは仕事で使っているが、テレビは見たい番組があまりないので、ほとんど見ない生活をしている。
○近所の人たちからはきっと「変わり者」と思われているにちがいないが、それでもこの地に10年暮らしていると、同じようなライフスタイルの仲間があちこちで見つかる。中にはロハスの最先端というか、50年以上前のような暮らしをしている人もいて面白い。薪の火だけで毎日料理している方とか、あらゆる雑穀や調味料を作っている方とか…。いろいろと学ばせてもらっている。一見不便そうに見える暮らしのほうが、本当は豊かなのかもしれないですね。
○なんて偉そうなことを言いましたが、田舎暮らしの悲しいところ、うちはどこへ行くのも車で移動している。二酸化炭素の排出量は多い。すいません。先日、20代の時に乗っていたマウンテンバイクを修理して、乗れるようにしてもらった。これからは、運動もかねてできるだけ自転車で移動してみよう。
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1月 31st, 2008

○キノコは、おおざっぱに言って2つの作り方があります。オガクズを詰めたビンで栽培する方法と、木(原木)に菌を植え付けて、野外で育てる方法です。原木物のほうが、歯ごたえも良く、断然おいしい。そもそも、キノコを作ろうと思ったきっかけは、近所のひとからびっくりするほど大きな原木ナメコをいただいて、そのおいしさに驚いたからなのです。こんなのが庭先で作れるなら、ぜひやってみよう、と、わたしの場合、こんな食い意地のはった話ばかりなのですが…
ただし、原木栽培も良いことばかりではありません。天然のものと一緒で、一時に大量に生えて、あっという間に終わってしまう。ですからキノコの季節は、せっせと冷凍したり、ざるに広げて干したりと、なんだか忙しいのです。その点、オガクズ栽培では、空調完備の施設内で作るので、一年中計画的に生産できるのです。
今、お届けしているキノコは、去年の春先に山から木を切り出し、菌を打ち込んでおいたものです。二夏越してからやっとキノコが出てくれます。なかなか気の長い話です。
キノコの保存方法…長期間保存する場合、一番簡単なのが冷凍保存です。洗ってからビニール袋にいれて冷凍。使うときは、解凍せずにそのまま使ってください。ナメコなら凍ったままお味噌汁にほうり込めば、しゃきしゃきのナメコ汁のでき上がりです。
シイタケ、ヒラタケ、クリタケなどは、乾燥保存もできます。日に干した後、さらにオーブンなどで乾かすと長持ちします。シイタケはもちろん、他のキノコも、干すと、とっても良いダシがでます。かさが減るのも助かります。
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11月 16th, 2007
○小2の息子は2月期から給食をやめて、お弁当を持って行っている。今まで、卵と乳製品を除去して給食を作っていただいていたのだが、皮膚の状態が良くなく、精神的にも落ち着かなかったこともあって決断した。もしかしたら、添加物や小麦のポストハーベストなんかも影響しているのかもしれない。お弁当のおかげで、肌はほぼきれいになり、授業中もとても落ち着いてきたそうだ。
最初、給食大好きな息子にお弁当を持たすのはかわいそうかな、とかなり迷いがあった。荷物は重くなるし、私の作るお弁当は汁物なし、ご飯の占める割合が高くて、見た目も地味。それなのに、毎日息子が帰ってくると真っ先に空のお弁当を出しながら、「お母さん、お弁当おいしかった~」と言ってくれる。そう言ってもらうと、本当にうれしくて作り甲斐がある。他の子の食べ物をうらやましがらず、与えられたもので満足しているのがありがたい。
○わが家のご飯は五分づき米に自家製の丸麦を1割くらい混ぜて炊く。丸麦のぷちぷち感が何ともおいしいごはん。玄米ご飯にも挑戦したいが、子供たちが十分に噛めていないからまだできないでいる。特に息子は、せわしなくご飯をかき込んで丸呑みするのだ。毎日「ご飯がお口の中でおかゆになるまで、ゆっくりよく噛むんだよ」と、しつこく言い続けている。顔を見合わせて一緒にもぐもぐとやっているうち、最近少しは噛めるようになってきた。息子のおかげで私と夫も、気ぜわしい時でもゆっくりよく噛んで食べられるようになった。今までご飯って、おかずの合間に食べる緩衝材のようなものと思っていたが、口の中でじんわりと広がる穀物のおいしさにに気がついた。
「玄米をよく噛んで食べると甘みが出るので、甘いものがほしくなくなる」と聞いたことがあるが、はたして本当だろうか。甘いものがやめられなくて困っているので、実行してみようかな。
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11月 16th, 2007
○うちのキャベツ畑は、自慢じゃないが、いろんな生き物がいる。青虫、ヨトウムシ、コナガ…(汗)、アマガエル、クモの仲間、イトトンボ、カマキリ、それからなぜかトノサマガエルが多い。
しかし、田んぼの生物の多様さは、畑とは比較にならない。水があるだけでこんなにも多くの生き物が生まれてくるなんて、驚きだ。春、数え切れないオタマジャクシが泳ぎ回り、手足がはえて今度は無数の小さな子ガエルが跳ね回る。わらわらとわきかえるミジンコ、それが他の生物のエサになってゆくのだろう。ある朝、いっせいに稲によじ登るヤゴ、そして羽化し飛び立つトンボ。やがて稲刈りが終わると、お尻から出した糸を風に乗せて、次々と空に飛び立ってゆく無数の小さなクモ。
田舎で生まれ育った私にとって、田んぼなんてありふれた光景だった。自分で田んぼを作るまで、こんな驚異の世界があろうとは、まったく知らなかった。そして十年たった今でも、毎年、新たな発見に驚かされ、子供といっしょに、あぜ道にしゃがみこんでは、田んぼをのぞきこんでいるのだ。
○今、農家と農業をとりまく状況は、厳しい。
私はまがりなりにも専業農家だが、周りの田んぼは皆、兼業だ。お勤めにいって、土日に作業しておられる。休日のほとんどとまではいかなくても、かなりを費やすことになる。自分の田の仕事の他に、ため池や水路の草刈、整備、農道の普請など共同の作業もある。
お米を買ったほうが安いとみんな言っているが、おそらくそのとうりだろう。ほとんどボランティアだ。当然、毎年休耕田が増えていく。
世界には、満足に食べられない人々もいるのに、自国の農地を遊ばせ、食糧を輸入する。こんなことが続けられるのだろうか。そんな思いは年々強くなる。
しかし、わたしが毎年田んぼを作る理由は、使命感でもなんでもなく、実はなにより、とっても楽しいからなのだ。
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10月 4th, 2007
○またまた今回も櫻子さんのお話。彼女はうちに野菜作りを学びに来られているのだが、私のほうが料理や健康、生き方のヒントまでいろんな事を教わっている。ありがたい師匠です。先日うちに見えたとき、ひじきれんこんの作り方を教えていただいた。ひじきれんこんはマクロビオティックの基本料理のひとつで、わが家で収穫した野菜は入っていないですが、ご参考までに。
★まず、ひじき(長ひじきのほうが栄養が高い)を水に浸して戻す。ざるにあげて、適当な長さに切る。戻し汁は取っておく。れんこんは薄いいちょう切りにする。フライパンにごま油を入れてよく熱しておく(そうするとれんこんがくっつかない)。れんこんを入れてよく炒める。ひじきも入れて炒め、ひじきの戻し汁を入れて、時々かき混ぜながら煮る。戻し汁の1/4~1/5の醤油(※)を外側かららせんを描くように回しいれる。蓋をしてしばらく煮たあと、蓋を取って混ぜながら煮汁が完全になくなるまで水分を飛ばす。(※戻し汁200ccなら醤油は40~50cc)
○食養の料理を作るのは精神修養と同じで、常に食材に感謝し、ひとつひとつの工程をていねいにていねいに作らなくてはいけない。ひじきとれんこん、それぞれすべての細胞に醤油を染み込ませるために、じっくりと時間をかけて煮ることが大切。そうすると、醤油がたくさん入っているのに、しょっぱさをあまり感じないまろやかな塩加減で、体にやさしいおいしさとなる。ひじきれんこんは、緩んだ体を締める働きがあり、寒さに向かう今の季節に食べると良いのだそうです。面白いことに、陰性体質の私と息子はとてもおいしくてたくさんいただいたが、陽性体質の夫と娘はあまり食べなかった。そして食べた後、手や足の先がじーんと暖かく感じ、お風呂から上がって時間がたっても不思議と足が冷えなくて気持ちがいい。食べ物が持っている力ってすごい!と感じました。
○次の日、忘れないようひとりで作ってみる。心がこもっていなかったせいか、煮る時間をはしょってしまったせいか、かたくてしょっぱいひじきれんこんになってしまった。料理に時間をかけるのが惜しい、と思っている自分に気づく。まだまだ精神修養が足りません。恐るべし、ひじきれんこん。
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10月 4th, 2007
菜っ葉類の種を多くまきすぎて、込み合っている時は、まびかなくてはいけません。あんまり込み合っていると、ひょろひょろになり、病気などにもかかりやすくなってしまうのです。適度な間隔をあける為に、所々抜いたものが、まびき菜、ごく小さいのを、つまみ菜とよんでいます。
まびく作業も大変なので、種をまき過ぎないようにしたいものなのですが、芽が出なかったらもっと困るので、雨が少ない時とか、状況によっては多めにまくのです。すると今度は雨がたっぷりと降ってくださって、びっしり芽が出るとか、そんなこともよくあります。
しかしまあ、春とか秋、最初にいただくまびき菜はおいしいものです。
葉物類は、たいてい数日おきに何回も種をまくのでまだよいのですが、大根や人参などは、芽が出ないと大変困るので、最初から多めに種をまいてまびきながら育てます。まびいたものが、葉大根や葉人参です。
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10月 4th, 2007

○ 夏が終わってゆく。 9月は、畑が夏から秋へと変わってゆくときだ。中旬過ぎから、夏野菜が、ひとつずつ野菜セットから消えてゆく。ちょっとさみしい。
キュウリのツルが枯れあがり、もう新しい実はつかないようだ。インゲンもおしまい。取り残した豆は、実が入るまでまってからよく干して、乾豆としていただく。トマトも赤くなるスピードが真夏よりぐっと遅くなる。色も心なしか薄いようだ。なす、ピーマンはもう少しがんばってくれるが、皮や、中の種がかたくなってくるので小さめで収穫する。
「終わり初物」という言葉を聞いたことがある。これでもう来年まで無いという最後の野菜は、盛りのころより多少味がおちていても、貴重な物に感じられる。そんな意味の言葉でしょうか。それにしてもトマトやキュウリ、ひたすら沢山いただきました。ばっかり食というより、ただの食べすぎかも。
かわって、これから出てくるのは秋野菜。この時期、夏から秋へのバトンタッチがうまくゆかず、野菜セットの品数をそろえるのに四苦八苦することもあるのですが…
まずは、まびき菜から始まる葉物類。毎年のことながら、秋一番の菜っ葉のおひたしや、みそ汁などをいただくと、なにかこうしみじみとおいしい。胃のあたりにたまった夏の疲れが癒されるようだ。
それから、さつまいも、ねぎ、大根、かぶ、ブロッコリー、キャベツ。ああ、おいしそう…。10月半ばくらいからは、秋野菜の最盛期になります。
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9月 18th, 2007
○地球の温暖化などで、これからますます暮らしにくい世の中になるといわれている。今の子供たちが大人になる頃はいったいどうなっているのだろう…時々ばく然とした不安に襲われる。個人の力ではどうにもならないかもしれないが、自分たちでできることはないだろうか。そこで、昨年地域の有志で「わいわいエコライフの会」というのを立ち上げ、自分も仲間に入れてもらった。今まで、生ゴミを出さないマクロビオティックお料理教室、あったか靴下の手編み教室、家庭でのゴミダイエット実験、天ぷら油リサイクルの見学などの活動をしてきました。会のメンバーは、小さな子供をお持ちのお母さんが中心で、同じ気持ちを持った方々に出会えたことがうれしく、とても心強い。
○その会で昨年、「家庭でできる生ゴミ堆肥」の見学会があった。“生ゴミ食いしん坊”という堆肥化微生物資材を開発された宮坂さんという方の事務所で、実際生ゴミを堆肥化しているところを見せていただいた。その黒い土のような“食いしん坊”をコンポストに入れて、生ゴミと混ぜるだけであーら不思議、匂いはほとんどなく、上質の堆肥になってくれるという。また、ビニールハウス内で同じように堆肥化すると、太陽熱で冬でも生ゴミを分解してくれるそうだ。
○わが家では今まで家庭の生ゴミは、コンポストの中にただドサッと入れて蓋をしただけだったので、すさまじい悪臭に悩まされていた。早速今年の春、庭の隅に2坪くらいの生ゴミ堆肥用のミニハウスを作った。その中に“食いしん坊”と生ゴミ、米ぬか、モミガラなどを入れて混ぜる。何日かすると醗酵熱でほかほか湯気がでてきて、触るとじんわり温かい。生ゴミたちが気持ちよく土に返ってゆくのが実感できる。水分調整が少し難しいが、醗酵するものを扱うのは生き物を育てているようで楽しい。
○もし、日本中の生ゴミが焼却されずに堆肥となって畑に戻され、循環し続ければすばらしいのにな。いくつかの自治体では、すでにそういう取り組みをしているそうです。
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9月 18th, 2007
サツマイモといえば、暖かいところが産地ですね。ここは標高1000mの高冷地。この辺じゃうまいサツマイモはできないよと言われ、そういうものかと最初のころは作っていませんでした。ところがあるとき、近所のおばあさんに自家製の干芋をもらい、そのおいしさにびっくり。これはぜひ作らなくては、となったのです。
たしかに、高冷地ゆえ栽培できる期間が限定されます。6月1週めに苗を植えるのですが、これより早いと寒すぎるし、遅いと大きくならない。そして、10月半ば前には、全部掘らなくてはならない。霜に当てるのは禁物なのだ。こんな条件ゆえ、収量は、おそらく暖かい地方とは勝負にならないだろうが、味はけっこういけます。
サツマイモは、掘り取ってすぐよりも、しばらく貯蔵しておくと、糖化酵素が働いてデンプンが糖化し、甘味が増します。特にこの辺は寒いせいか、甘くなるのが早いようです。ただ、そのぶん冬中保存するのはむずかしいのですが。11,12月のサツマイモ、ネットリとして甘くて最高です。
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9月 18th, 2007
今年、トマトの苗作りで失敗をした。育苗箱に種を播き、ひと月位育ててから、ポリポットに鉢上げし、さらにひと月ほどして畑に定植するのだが、このポットのサイズを小さくした。直径10.5cmのものを9cmにした。ちょっとの差のようだが、実は、入る土の量は3割少なくなる。そう、土を節約しようとしたのだ。土と言うのは、落ち葉を集めて作る自家製の腐葉土だ。落ち葉集めも楽じゃない、節約できればいいんじゃないのと思ったのだが…。
結果、土に混ぜる肥料が少なめだった事もあり、苗がちっとも大きくならなかった。小さいまんま老化し、畑に植えたときの痛みがはげしかった。元肥のチッソ分を少なめにしたのも良くなかった。そして、それが直接の原因ではないのだが、えき病という病気が、みごとに蔓延した。その割にはがんばって実をつけてくれたのだが、やはり出荷できないトマトがとっても多かったのだ。
教訓、手を抜いてはいけない。9cmポットでは絶対ダメということではないのだが。それからあらためて、苗半作。苗の大事さだ。
9月になって真夏の忙しさもやや落ち着いて、前半戦の反省です。毎年のことですが、なかなか反省点は限りなくある。
トウモロコシや枝豆は、もう少し上手にできないかと思う。特にトウモロコシは、どちらかというと丈夫な野菜なので、今まであまり気をつけて育ててあげなかった。堆肥や緑肥の大事さもあらためて感じた。
農業は十年やっても10回の経験しかできない。まだまだ修行中といったところです。
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9月 5th, 2007
○うちの息子が通う小学校の夏休みは7/27~8/20までの25日間しかない。夏にゆっくり遊びに連れて行ってあげられないわが家にとっては、かわいそうだが短いほうがありがたい。せめて、近場でいいところは…と、車で約30分の北杜市白州町の尾白川(おじらがわ)という川へ、お弁当を持って泳ぎに行ってきました。夫は子供のころ、近くの川で魚を手づかみして取っていたらしいが、私と子供たちにとって川泳ぎは生まれて初めての体験だ。
○南アルプスを流れる尾白川上流は、澄みわたってまさにエメラルドグリーンの美しさ。普段はひっそりとした山の中の“秘境”なのだろうが、猛暑のお盆だけあって涼を求める観光客でいっぱい。少し上には大きな滝があって、高い岩の上から滝壷に飛び込んでいる若者たちもいた。気温は30度を超えるというのに、足をつけてみると水はかなり冷たい。まず、ゴツゴツした石や、つるつるした苔の生えた石の上を裸足で歩くことがすごく大変。足の裏は痛いし、足をとられて何度も転びそうになる。靴で守られてきた自分の足が、いかにひ弱かを思い知らされる。時々裸足で歩いて刺激を与え、足の裏からもいろんな情報を得ることが大事なんじゃないか…とふと思った。また川はプールと違って、流れの緩やかなところと早いところ、浅いところと深いところがあり、変化に富んでいるのも楽しい。わんぱくな4歳の娘はお父さんと一緒に深いところまで行き、ゴーグルをつけてお魚見たりして、いつまでも大はしゃぎ。一方、息子と私は少し気後れして、さっさと河辺で砂遊びしたり、大きな岩によじ登って体を暖めたりしてました。
○大阪で生まれ育った私にとって、山の中の川遊びはとても新鮮な体験でした。常に子供たちから目を離すことはできないが、彼らにとっても自然の楽しさと危険性を直に感じることができたことと思う。これからは時々裸足で土の上を歩いてみようかな。
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9月 5th, 2007
○ 秋の種まきは、けっして遅れてはならない…
いつ頃、何の種を播けばよいのか、これは、畑仕事をするのに一番重要なことなのですが、こういうことはお年寄りが詳しい。
たとえば、野沢菜は、9月5日ころ播けと、私の母が言う。9月2日に播こうとすると、まだちょっと早いな、と言う。ころ、と言うわりには、なかなか厳密なことを言う。
そしてこれが9月の7日、8日にまだ播いてないとなると、大騒ぎになる。ただちに播かなくてはならない。
野沢菜は、何回か霜にあて、11月下旬に収穫し、野沢菜漬けにする。用途がはっきり決まっているので、よけい播き時も厳密なのかもしれない。早く播くと、こわい(かたい)し、遅れると、大きくならないというのだ。
大きくならないと言うのは、ほんとです。これから先は、日に日に気温が下がってゆく。1日種まきが違うと、1ヶ月後には、数日とか1週間の差になる。私も、かつて、葉っぱだけで玉の部分がないキャベツや白菜、ベビーリーフのような小さなレタスなど、数々の失敗作を作ってしまいました。
さて、これから皆さんにお届けする野菜は、もうしばらくは、夏野菜が続くのですが、秋冬物のキャベツ、白菜はすでに畑に定植し、大根は、なかなか雨が降らず、やや遅れたものの、何とか播きおわり、これからは、(お盆過ぎから)9月下旬まで、数日おきにカブやホウレンソウや、小松菜、チンゲンサイ、水菜などの葉物類をまいてゆくところです。
※写真:アマランサスの穂
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8月 14th, 2007
○ヒトの味覚って、子供のころにほぼ決まってしまうのでしょうか。それとも、大人になっても日々のトレーニングで敏感になるのでしょうか。夫は収穫する時は必ず、畑で野菜を生でかじって味を確める。あまりおいしくない場合は、出荷を見合わせることもある。だけど私が同じようにかじってみても、味の微妙な違いがいまいちわからないことが多い。
○前回ご紹介した、わが家で野菜作りを勉強されている櫻子さんが今月も4日間お見えになった。今回はうちで泊まられたので、3食助手をしながらお料理を教えていただいた。全く同じ食材を使っているのに、いつもよりおいしい。子供たちも、ほとんどお肉なしの野菜料理なのに、「櫻子さんのお料理はみんなおいしい!」と言ってぱくぱく食べる。たしかに、どれも体の中からじんわり伝わるやさしい味。きっと年期のはいった手から出てくるパワーと愛情が、お料理に伝わるのでしょうね。前の日の残り物だって、ひと手間かけて新たな一品にされるところも心憎い。
○お料理の最後に味見して、「んーここに味噌を加えて味にコクを出しましょう」とか、「醤油をちょっと焦がして香りを出しましょう」とか、「ちょっと酢を入れるといいんじゃない」などと言って味をぴたっと決める。料理は大好きだけど、悲しいかな味音痴の私はその微妙な味加減がよくわからない。「毎日やってると、だんだんわかってくるわよ」とは言われましたが…。野菜はその時々によって味がみんな違うし、調味料もメーカーによって違う。料理本のとおりに作っても「ん?」って思うことがあるのは、そのせいなのかもしれない。それぞれの素材の良さを最大限に生かす、本だけではわからないことをいろいろと学ばせていただき、とても勉強になった4日間でした。
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8月 14th, 2007
○昔から言い伝えられている生物暦がある。カッコウが鳴いたら豆(大豆)を播けとか、ノダフジが咲いたらもう絶対遅霜はこないとか、うちのばあちゃんも、そんなような事を言っていました。百姓の仕事は、一言で言えば、その季節にあった種を次々と播くこと。だから、梅が咲くから始まり初雪に至る自然のリズムと、生活のリズムがぴったりと重なってくる。
○例えば土手に咲くなにげない野の花。カンゾウ、アヤメ、アザミ、アマドコロ、ツユクサ、トラノオ、ナツズイセン。毎年同じ所に出てきてくれるので、ああ今年も咲いてくれたなとうれしくなる。ていねいに土手の草を刈りながら、花だけをのこしてゆくと、なんだか気分がよい。これが仕事におわれて慌てていると、ついばっさり切ってしまうこともある。今年は、アヤメがずい分増えて、畑にゆくたびに楽しませてくれた。ヒルガオやカラスノエンドウ、クズの花なんかもけっこうきれい、私は好きです。でもこいつらは草刈の時には、ばっさり刈ってしまいます。
○借りている田んぼの土手の3か所に、毎年スイセンが咲く。これは、以前この田んぼを作っていたおばあさんが植えたものなのだが、田んぼを4等分する位置に植えてある。春先、ちょうど肥料をまく時分に黄色い花を咲かせ、むらなく撒くための目印になってくれるのだそうだ。花もきれいだし、なかなか優雅な知恵ですね。
○田んぼや畑には、あまり歓迎したくないお客もやって来る。タヌキやイノシシ、とくに近頃シカが増えた。昼間から堂々と目の前に現れる。夜は畑中歩き回っておいしそうなものを探す。困ったものです。とはいえ、私にとって、田んぼや畑で仕事をする楽しみの何割かは、花や虫や野鳥や動物たち、作物以外のいろんな生き物と出会うことなのだ。
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7月 27th, 2007
○最近、休日のお昼は自宅の庭でランチタイムを楽しんでいる。休みごとに子供たちを遊びに連れて行くのは大変だし、息子は卵・乳製品のアレルギーがあり、外食したくても食べられるお店がほとんどないので思いついた。作るものは、バーベキュー、カレーとナン、焼きそば、ほうとうなど、1時間もかからずにできる簡単なものばかり。今まであまりご飯作りなど手伝わなかった子供たちだが、野外料理となるとがぜん張り切っている。火起こし、野菜を切るのや混ぜるのなど、「ぼくが先だよー」「あっちゃんもー」とけんかしながら手伝ってくれる。煮込んだほうとうに味噌を入れ、味見しながら「まだちょっと味が薄いなー」なんて言っている。またフライパンの上で、パンがぷっくりふくらんでゆく様子を見るのは、大人でもわくわくする。そして軒下に置いたテーブルを囲んで、草ぼうぼうの庭を眺めつつ、自分たちで作ったものをいただく。台所から少し移動するだけで何だかいつもより楽しく、おいしくなるから不思議だ。
○今、はやりの食育というのでしょうか。なるべく子供たちと畑に出て野菜の旬や育つ姿をじかに感じとってほしい。また、うちで採れた野菜がどのようにして食卓にのぼるのかも知ってほしいと願っている。人間食べることが基本ですものね。最近は畑仕事やお料理もよく手伝ってくれるようになった。うちの小2の息子は勉強や体育は苦手、お友達作るのも苦手で、親としては心配でついつい小言を言ってしまう。だけど、細かいことはうるさく言わず、そうやって生きてゆくための生活力をつけてくれればよいのかなー、のびのびと育てなければなぁーと自戒している。
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7月 27th, 2007
○雨って降るときは思いきり降るし、降らない時はさっぱりだ。最近異常気象というべきか、極端な気候が世界的に日常となっているようですが、しかしお天気なんて大昔からそもそも気まぐれ、人間の都合になんか気にかけてくれるはずもない。
自然のお恵みがあってこその私たちの暮らしとは思うのだが、百姓仕事は、ほんとに天気次第。雨で収穫が半減とか、日照りで芽が出なくて種の播きなおしなんて当たり前。農業を始めたばかりの頃はそのたびに、お天気に文句を言っていた気がする。
その点先輩のお百姓さん、特にお年よりは、どんなお天気だろうとあわてず、さわがず、悠然としたものだ。こういう境地に至るには、頭で考えてもムリ。日々自然と付き合ってきた長年の経験あってこそなんでしょうね。
何年か前、台風だったか、やはり大雨が降ったとき、田んぼの水をためるため池の土手が崩れそうになったことがある。水路が増水し、水路からため池に入る水量の限界を上回り、上流の土手からあふれだしたのだ。あふれた水は土手を洗い流しながら池に流れこんでいる。見回っていた水利係の人が見つけ、そのため池の水を使う田んぼの持ち主みんなが急きょ集められた。夕方で、もう暗くなりかけていた。雨はまだ降り続いていて、みんなカッパ姿だ。これから土手に土のうを積むというのだ。
発電機がまわされ、投光機がつけられる。土のうをかつぎ、数十メートルさきの土手まで運ぶ。ため池と増水した水路の間の足場の悪い狭い場所だ。女性もいる。70を過ぎたおばあさんもいる。おばあさんと言ったって筋金いりの百姓だ。しかしおばあさんは、重くて土のうを肩にかつげない。すると当然のように背中を向け、土のうをのせてもらい、そのまま背負ってもくもくと運ぶのだった。やがて何とか水を食い止め、作業終了。
おそらくずっと昔から、こうして田畑は守られてきたのでしょう。忘れられない光景です。
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7月 16th, 2007
今年は月に2~3日、櫻子さんという女性がお手伝いに来て、野菜作りの勉強をされている。年齢は私の親の世代だと思うのだが、とにかく気持ちが若々しい。手も口もよく動き、農作業をしながら疑問に思ったことを次々質問される。常にいろんなことに興味を持って生き生きとされているので、一緒にいるとこちらまで楽しい気分になる。
また彼女はマクロビオティック料理(玄米菜食)も本格的に学ばれたそうで、お料理上手。家にある野菜をざっと見て、瞬時にメニューを考え、手早くお料理されてゆく。私は助手をしながら、必死にノートに作り方を走り書きしてました。料理の合間には「冷え性の人はショウガや葛をたくさん使うと身体があったまるよ」とか「身体を冷やす夏野菜なんかは火を十分に通したり、味噌で和えたりするといいのよ」、など健康のアドバイスもいただく。それでいて、お魚や甘いものなどもおいしそうに食べられたりと厳格でないところもいい。
私も彼女を見習わなければとつくづく思う。たよりには調子のいいことばかり書いていますが、子供のことや人づきあいなど様々なことでいらいらしたり、落ち込んだりの毎日。子供たちに当り散らしたりした日にゃー最悪の事態。「私は幸せ、感謝しています」と自分自身に暗示をかけて、いつも自分や家族をハッピーな状態にしたい。同じことでもいやいやするのと、楽しんでやるのとでは大違い、何でも前向きに取り組みたいと思う。
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7月 13th, 2007
レタスは地中海あたりが原産のキク科のやさいです。リーフレタスなど、収穫せずそのまま畑においておくと、茎がどんどん伸びてきて高さ1m程のりっぱなクリスマスツリーのような形になり、やがて先端に、小さな花を咲かせる。よく見るとたしかに菊の花に似ている。初めて見たときは、これがレタスのホントの姿なのかと驚きました。
レタスは、夏の野菜っていうイメージですが、ほんとうは、あんまり暑いのは苦手です。それから雨がきらい。暑くてじめじめした日が続くとすぐに傷んでしまう。
夏のものは、長野県では標高1300~1400m位の高冷地で作られる。ほそかわ農園も標高1000m位だが、8月の暑さはレタスにとってけっこうきびしい。しかし、私もレタス大好き、夏も少しは食べたいというわけで、いろいろ試しながら挑戦中です。サンチュや、ロメインレタスのほうが暑さに強いと聞いて植えてみたのですが、どうでしょうか。おいしいのができるといいのですが。
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7月 13th, 2007
最近だいぶ皆さんの顔なじみになったのではないでしょうか。私も初めて食べたときは、何だかキュウリとカボチャの中間みたいだなと思いました。キュウリを煮て食べているような、なんだかたよりなーい感じがしたものでしたが、慣れてくるとおいしいですね。炒め物、天ぷら、フライなど油と相性がいいようです。ベーコンやチーズなんかとも良くあいます。ぬか漬けもけっこういけます。最近は、近所のおじいさんやおばあさんの自家用畑でも定番みたいです。
ズッキーニはカボチャの仲間ですが、カボチャのようなツルはありません。葉っぱもやつでのような形で、その大きな葉の付け根に花をつけ、花が咲いた4~5日後にはもう収穫です。丈夫で手がかからず、育てるほうとしては、ありがたい野菜です。実のなる野菜の中で一番早くできるのも魅力です。ただ収穫は、毎日しなくてはなりません。うっかりしていると、ほんとにびっくりするくらい早く大きくなってしまうのです。
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